地図には載らない、大事な仕事。

工事部 岸田 勇二
1995年入社(中途)

自然と向き合う仕事

「何をしている会社だろう」それがいまの会社に対する最初の印象でした。地すべりという特殊領域に特化している数少ない会社であることがわかり、強く興味を抱いたことを覚えています。会社の印象は文字通り『プロ集団』。寡黙にひとりで手を動かす職人ではなく、精鋭な技術者が集まって、それぞれが持つ知識と技術を駆使して一緒にモノづくりを進める、そんな職場です。

現在の仕事内容は特殊土木工事業務の施工管理をしています。施工方法の検討や進行調整など工事の進行を整えながら協力会社さんともやり取りをする、マネージメント業務も多いですね。入社して多くの現場を経験してきて、土質や土質構造といった専門領域に関する知識と、施工方法の経験値が身についていきます。何より自然と向き合う仕事なんだという感覚がどんどん増しています。
当社の仕事は人の目に見えにくい場所での施工がほとんどで、完成したものも人目につきにくいです。地図に載るような大きくて、派手で、有名な建造物を作っているわけではありませんが、地域のインフラを下支えしているという実感と誇りこそが、この仕事の最大の魅力です。

「これが最善の方法か?」という自問自答

中途採用で入社して20年経っていますが、まだまだ学ぶことの多い領域です。私は常に「これが最善の方法か?」という自問自答を繰り返しています。妥協しない姿勢を忘れてはいけません。当社の事業領域である特殊土木工事は、地域の皆さんの命と生活を守ることに直結していますし、工事現場でも安全管理を怠ることが、協力会社のみなさんの生命を脅かす。少しでも甘い考えや楽なやり方に流れてしまうと、品質を保てず大きな事故につながります。「これが最善の方法か?」と冷静に考えることで、より良い安全策につながっていくと思っています。すべては責任ですよね。責任を果たすために自分が出来ることを最大限やる。発注者の期待を超える品質を保つための責任、協力会社の皆さんが最高のパフォーマンスを発揮できる段取りが出来るかどうかも、私の責任。技術者として誇りと同時に責任もきちんと果たせる人材でありたいと思っています。

自然がある限り、私たちの技術は生き続ける

何をするにも情熱がその出発点だと思いますし、周りには情熱的なプロフェッショナルがたくさんいます。そういうプロたちの姿はやはり刺激的です。自分の時間を犠牲にしてでも、人のため、地域のために貢献する心意気から学ぶことは多いです。仕事に対する厳しさと、人に対する思いやりと気配り。さまざまな顔を持つ仲間に囲まれながら、少しでも改善出来ないか、もっと良いものは出来ないかとアイデアを出し合いながら、仕事に取り組んでいます。

より多くの現場で経験値を高め、スキルを磨き、自然と真摯に向き合う姿勢を忘れない。それがより良い成果を生み出す秘訣かなと思っています。将来は自分自身が会得してきたスキルや物事の捉え方も後輩社員に伝えて育てていきたいです。自然がある限り、私たちの技術はもっともっと活かす場所があります。他人を尊重して、プロ意識を持ち、自然と丁寧に向き合える仲間と一緒にこれからも”地図には載らない大事な仕事”を続けていければと思います。