プロジェクト紹介

令和元年度 防災・安全交付金 災害防除(緊急対策事業)工事

工期:令和2年4月27日~令和2年12月2日

高原に続く道路を守る

本工事箇所は須坂市から菅平方面に向かうつづら折りの道の道中にある。菅平高原は標高1,250~1,650mの高原地帯で夏はラグビーなどの合宿、冬はスキー客で賑わうリゾート地である。古くから県内はもちろんのこと首都圏の観光客に人気の地である。菅平高原に向けた道中はカーブが連続しているため運転には注意を必要とする道となっている。
本工事はこの観光客が乗ったバスや車が通る道の安全を守ることが目的である。これまでの台風や大雨の影響で道路がやや沈下しており、これ以上の被害を食い止めることが工事の目的である。アンカー工に際しては安定な岩盤等に緊結するために張コンクリート工を行い、法面の安定性を高めてからアンカー工の施工を行った。

「安全第一」を考える

施工現場は国道沿いということもあり、日中は多い時で300~400台/時間の交通量がある現場であった。現場担当は「交通量が多く且つカーブが連続する中に施工現場があるので注意をする必要がありました。普段以上に“安全管理”を第一に施工に取り掛かりました」と述べ、様々な工夫を行った。
バリケードのみではなく誘導員も配置したり、霧が深い現場であることから電源をソーラーから取得する誘導灯では万が一の可能性があるため、充電式のものに切り替えるなど、いくつかの試みを行った。結果として何事もなく安全に施工を終えることができ、また協力会社や同僚からも「交通量が多い現場の中で安全にできて良かった」との言葉を貰うことができた。

地元からの感謝

本工事は交通量も多く、また菅平高原という観光地へのアクセスの要となる箇所での施工であった。交通規制も伴うため、地元の方々にも多大なる協力を頂いた工事となった。竣工後に無事の報告とご協力への御礼を申し上げる際に現場の完成写真を見せたところ「こちらこそ工事をして頂きありがとうございました。大変でしたね。」と感謝をされたことが担当者の一番の思い出となっている。
現在、この道路は災害からの復旧工事もひと段落しつつあるため、観光シーズンにはぜひ菅平高原に訪れてみてはいかがでしょうか。